八雲の家設計(1)
■ファーストプランの条件
いまや年間400棟の実績で独立系設計事務所としてNO.1となっている「フリーダムアーキテクツ」。当時は今みたいにこの名前がたくさん出てくることはなくて、デザイン住宅を売りにしているハウスメーカーをいくつか訪問した中で、このときの予算にハマるという事と、JAさんを紹介してくれたことで、この会社にお願いする事になりました。カタログなどを見た限りではかなり好み事例が多く安心して頼めると思っていました。
私達が訪れたのは自由が丘スタジオ。最初は女性の建築士が担当で付いてくれました。ファーストプランを作るために予算も加味しながら打ち合わせをしてアガリを待つことになります。
このとき、初めての戸建て住宅という事と予算も限られているということもあり、工法としては在来工法ということになりました。他の工法では予算委もハマらないし、正直余り気にしていなかったので(無知は怖い…)そういうことで進んで行きました。
なので、ファーストプランの条件としては
- 3階建て
25坪しかないが建築条件が良いので予算が許す限り大きく建てたかった - 子ども部屋は3階へ
子どもの生活動線に必ずリビングを経由する - 子ども部屋に対してアイディアを提案して欲しい
せっかくデザイン系の会社なので自分たちが思いつかないアイディアをみてみたかった - 吹き抜けが欲しい
少しでも天井が高く開放的にしたかった - 風呂を上階にしたい
3階に作る事は出来るのか? - ルーフバルコニーができるのか?
- ガレージは必要
- 玄関に広い土間
- キッチンはアイランド
広さ的にキッチンを隠すのは不可能なので見せるキッチンにしたい
他にも色々と言ったような…
ファーストプランが出来るまでかなり時間がかかりましたが、提案日がやってきました。さて、どんな感じか。
上の条件がどれだけ組み込まれていたか…。
1. 3階建て
これは、もちろんクリア。条件も良い土地なのでほぼほぼ目一杯建てられるプランでしたが、予算を加味するとガレージ部分へ建物を載せることは出来ず、延べ床は100平米ちょいという所でした。今考えれば個々は死守するべきだったか…と後悔する所です。
2. 子ども部屋は3階へ
これも問題なくクリア。ただ、同じ広さにする場合、階段位置が難しくここの調整は最後まで苦戦しました。
3. 子ども部屋へのアイディア
こちらからの子ども部屋への条件として、部屋の電気が漏れるようしてリビングから電気が点いているかいないかがわかるようにして欲しいということを伝えていたのでそれを広げたアイディアだったのですが…。
出窓のように勉強デスクを壁から突き出してコクピットみたいに座らせるというアイディアでした。うーんこれはちょっと部屋の造りが決まりすぎるし、あまり実用性は無いのでちょっと残念でした。
4. 吹き抜け
階段とは別の所に吹き抜けが設置してあった。
5. 風呂を上階にしたい
3階に風呂を作るのは、加圧ポンプを付けなくてはならない、構造的に耐久性が必要などなどコスト面で不可能という事で、1階に置き、1616サイズが入っていました。
6. ルーフバルコニー
できなくは無いが、階段の設置でスペースが取られることと、コスト面、そして本当に必要か?という所で無しに。
7. ガレージ
建物の2階以上を屋根がわりに持ってくる予定でしたが、コスト的にハマらないという事で、屋根無しガレージに。(最終的には後付けでカーポート設置しました。)
8. 玄関に土間
それなりに広い土間と納戸、大きいシューズインが設置されて基本OKに。
ここも結構サイズ感は最後までせめぎ合いに
9. キッチンはアイランド
家事動線を考えるとアイランドの方が良かったのですが、キッチンのグレードを上げるためと、リビングを少しでも大きくするためにペニンシュラに変更
と、わりとそういう感じかーというところでそんなに良いアイディアは盛り込まれていなかったので、ここから大調整が始まります。
もう、色々とイメージ写真も送っていたのに、余り反映されず、ファーストプランはh調子抜けでした。これはちょっと自分でも図面引いて調整しないとパッとしない間取りになってしまうということで、できる事と出来ないこと、出来ない事の代わりにすることがこのファーストプランで見えてきたので、自分でも間取りを調整することにしました。
余りガチガチにこっちでやっても意味が無いので、後日手書きでざっくりこんな感じというのものメールすることになりました。
さてどうなることやら…
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